おおみやっ子6年生が校長先生と一緒に,未来の学習を体験してみました。
ちょっぴり大げさだったでしょうか。今,教育界でも話題となっている『プログラミング教育』に挑戦したのです。「プログラミング」って聞いても,ピンとこない人の方が多いでしょう。まだ,聞き慣れないのですが,学習指導要領の改訂で,2020年度からは,小学校においてもプログラミング教育を導入することになっているのです。
新しい時代を切り拓いていく子どもだからこそ,今後求められる力を育む教育として導入されるのです。まだ,実践事例が少ない中で,大宮小で『プログラミング教育』を体験してみました。
子ども達も「プログラミングって何だろう?」と聞いても,首をかしげています。「プログラム」ならわかるんだけどと。「運動会や行事の・・・順番・・・?」なかなかステキな返事が返ってきました。「伝えたい事がらをわかりやすく伝える,手順を考える学習」なのです。相手というのは,コンピュータとは限りません。ロボットや人の場合もあるのです。コンピュータ言語を学ぶ学習ではないのです。
今日は,教育機関からお借りしてきたロボットを使って学習を進めてみることにしました。ロボットと言ってもペッパー君のような人型ロボットではありません。丸く,小さな,可愛らしいロボットです。たこ焼きサイズなので,別名「たこ焼きロボット」とも言われるそうです。何ができるのか・・・?電源を入れてみると,くるっと回って,・・・?止まっちゃいました。白い机の上で,恥ずかしそうにしているようにも見えてきます。
次に,線を引いたシートの上に載せてやると・・・!線の上を前に進み出しました。直線だけではなく,曲線の上も,きちんとなぞりながらカーブも曲がって進みます。 線の切れ目で,ピタッと止まりました。
線の上を進むのなら,手書きの線を加えてみるとどうなるんだろうと,早速実験してみた友だちもいました。鉛筆のような細い線は,読み取れなかったようですが,太い線なら読み取って,その線の上を進んでいましたね。
今度は,長方形の上では,・・・?線をなぞって,角はきちんと直角に曲がって進み,長方形を描いていました。そのままにしていると,線が切れなければ,ずっと止まらず長方形を回り続けていました。このたこ焼きロボットくんの性質がだんだんわかってきました。
今度は,井の形は,どうでしょう?
角を抜けて,線のないところでストップ!あるいは,曲がって線の切れ目でストップ!!
どうにか,井の形でも,くるりと回らすことはできないでしょうか?
「プログラミング!!」という声が聞こえてきました。「たこ焼きロボット」くんに,命令を伝えることができれば,くるりと回らすことができるのではないか!
ここで,使える命令を二つだけ,校長先生から聞きました。
【向き:左】と【次の交差点か線の終わりまで線に沿って進む】でした。プログラムをまず,ワークシートに書き込んでみました。これが,「たこ焼きロボット」くんに伝えられるでしょうか・・・?
タブレットPCを使って,二つの命令を組み合わせた,プログラミング完了!さあ,ロボットに転送!進め,たこ焼きロボット!!
はじめは,うまく操作できなかったのですが,だんだん慣れてきて,井の形を一周走らせることができるようになりました。プログラムはばっちりでした。
余裕が出てくると,早さを変える命令や,光の色を変える命令までも取り入れたプログラムをロボットに送ることもできるようになってきました。
思い通りに,ロボットが動く!命令が伝わる面白さが実感できました!!