2年生は,視覚障害の方からお話を聞く前に,目の不自由なこととはどんなことなのかを直前に体験活動を通して勉強しておくことにしました。
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3・4年生は,『幸せの黄色い道〜点字ブロックに人生をかけた三宅精一さん』という点字ブロック誕生のお話を視聴して,道徳の勉強をしました。点字ブロックの模型も使って体験もしてみました。
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6年生は,岡山商工会議所に協力していただき,税理士の先生を派遣していただいての「租税教室」を実施しました。「租税教室」は、次代を担う児童に税の意義や役割を正しく理解してもらい、税に対する理解が国民各層に広がっていくことを願って開催されています。
「税」の役割を学び,税を納める意義をしっかりと考えることができたようです。お忙しい中,お越しくださった講師の皆様,ありがとうございました。
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2校時目には,PTA人権教育講演会を開催しました。「視覚障害を知ろう」という演題で,視覚障害者の方に講演をしていただきました。子どもたちも話を聞かせていただき,福祉や人権を学ぶよい機会となりました。
一緒に来てくれた盲導犬のラスター君(ラブラドール・レトリバー)は,とっても賢くて,教室が騒がしくなっても落ち着いたまま声を出すことはありませんでした。ラスター君にとっては,仕事中で,視覚障害の方の側で,すぐに視覚障害の方をサポートできるように待機しているのです。仕事中なので,声をかけたり触ったりすることは,盲導犬の注意力を奪うことになるそうです。いくら盲導犬が可愛らしくても,控えなければいけませんね。生活を支えてくれる様々な道具も紹介してくれました。時間を知る上で,腕時計が役立ちます。デジタルではわかりません。アナログの針式の腕時計。それも,ふたが開いて,長針と短針を直に触ることのできる腕時計です。ただし,腕時計の時間を読むのは,点字を読む以上に難しいそうです。
3校時目には,視覚障害の方の情報伝達や共有手段となる点字について体験活動をしました。保護者の方と一緒に点字を打っていきます。点字の一覧を見ながら,点字を打つ道具(懐中定規と点筆)を使って,名前を打ってみます。
打ち終えた人は,先生に指で読んでもらいます。みんなきちんと打つことができていたようです。これには,先生も驚かれていました。話をよく聞いて一生懸命取り組んだからですね。
講演の中で,全く見えない世界は,どのように映っていると思われますか?と尋ねられました。真っ暗な世界と思っていたのですが,そうではなく,キラキラとまぶしく感じることもあるんだそうです。時には,まぶしくて眠れないこともあるとも話されていました。目の不自由な生活の中で,生活の工夫をされていることをいくつか教えていただきました。
一番は,見えている人に聞くのだそうです。食事の際には,出された食事を何から食べるかも見えないのですから,わかりません。教わることで上手に食べることができるのです。電車やバスに乗る際には,乗り場や,空いた席がわからないと困ります。見える人に教えてもらうと助かるのですね。
使うものの収納場所,置き場など,きちんと決めておいて,見ることができない分,覚えておいて,その場所を思い出して,生活に役立てるのだそうです。階段の数や洗濯物の干した数なども覚えておくそうです。
私たちにできることは,何でしょう?先生の話にもありましたが,見えている人に聞くことが役立つのだそうです。「お困りではないですか?」と声をかけてあげることで,お役に立てるかもしれませんね。
今日,お話を聞いたのは,目の不自由な方からのお話でした。私たちの身の回りには,他にも年をとったことで,身体が不自由になった方もいらっしゃいます。病気のために身体が不自由になった方もいらっしゃいます。身体は不自由でなくても,外国から来た方には,日本の言葉が通じないで,困っている方もいるかもしれません。誰もが,幸せに生きられるように,一人一人が相手を思いやれる人になると,困ることが少なくなるかもしれません。
これからも,様々な体験や経験を通して,考え,学び,人権感覚を磨いて,良い行動ができるようになっていきたいですね。